測量士補の資格を既にもっていて、現場で活躍している方は測量士を目指すこともあるでしょう。
測量士になれば、現場で指揮をとるポジションに就けるため、給料面が高くなる可能性もあります。
本記事では、測量士補から測量士になる方法を解説します。
併せて、測量士補と測量士の違いや利点について解説するので参考にしてください。
測量士補の資格を既に取得されている方は測量士資格の取得も目指すと、就職や転職で優位になるなどのメリットが受けられます。
具体的には以下のメリットです。
・雇用の安定:独占業務のため安定して仕事を受けられる
・独立開業を目指せる:測量士の資格とともに「土地家屋調査士」「行政書士」の資格も取得するとプラスに働く
一般的に、測量関係の業務では各営業所ごとに1名以上の「測量士」「測量士補」が在籍していなければならないと定められています。
つまり、測量士を目指すことで安定して働ける点が最大のメリットといえるでしょう。
また、今後「土地家屋調査士」を取得するのであれば、測量士の資格を取得していると試験の一部を免除できます。
測量士補の資格を保有している方が測量士を目指す方法を4つ紹介します。
具体的には、以下のパターンです。
1.測量士補の資格保有者が測量士を目指す
2.専門学校から測量士を目指す
3.大学などから測量士を目指す
4.高卒で測量士を目指す
それぞれについて詳しく解説するので参考にしてください。
測量士補の資格を保有した方は、測量士試験をそのまま受けられます。
学校に通わず試験を受けるため、独学での合格を目指す方法があります。
メリットは、実務経験がなくとも受けられること・学校に縛られる時間がないため家事や仕事を優先しながら受けられることです。
資格の取得のみで実務経験がない方や早くに測量士を目指したい方は、独学で勉強をして測量士の試験を受けてください。
測量士補の資格を専門学校で取得して測量士の資格を取得する方法があります。
専門学校で資格を取得を目指すには、国土交通大臣が認定した専門学校は、昼であれば1年間、夜であれば2年間の課程を修了することが必須です。
資格を取得してから、実務経験を2年積み資格取得申請ができます。
メリットは、実務経験を積んで測量士を目指せる点です。
実践スキルを身につけられるため、優秀な測量士を目指せるためおすすめです。
また、実務経験を積む方法だけでなく、特定の専門学校で1年勉強をしてから測量士を目指す方法もあります。
実践スキルを身につけられないものの、深い知識が得られます。
文部科学大臣が認定している大学などで測量を学ぶ方法もあります。
そこでまず測量士補の資格を取得できます。
測量士補の資格取得したあと、1~3年程度の実務経験を積むことが必須です。
実務経験を積めば、測量士の資格申請ができます。
・大学卒業:1年の実務経験
・短大・高専:3年の実務経験
実務経験の条件は、1年の場合従事日数が225日以上でなくてはなりません。
1日の稼働分は、8時間の計算で休憩時間・打ち合わせ・移動時間は含まれないので注意しましょう。
最終学歴が高校卒業の方でも測量士を目指せます。
高卒で測量士を目指すには「測量士養成専門学校」に通わなくてはなりません。
しかし、1年通うと測量士になれるため仕事に悩まれている方や手に職をつけたい方におすすめでしょう。
測量士と測量士補は、どのような違いがあるのでしょうか。
測量士補と測量士には以下のような共通点があります。
・国家資格
・測量を担当する業務
測量に関わる業務へ携わる資格であるものの、どのような違いがあるのかについて合格率の違いについても併せて解説します。
測量士補と測量士には、以下のような違いがあります。
・測量士補:測量計画の指示に従って測量をする。
・測量士:測量計画の作成、指示ができる。
つまり、測量士補が仕事をするには測量士の指示を受けなくてはなりません。
測量士資格の方が測量士補の上位に位置づけられているので、給料・評価水準が高い企業もあり、転職や就職に有利となることもあるでしょう。
国家資格の中でも測量士の資格取得はトップクラスの難易度があります。
具体的な合格率の違いは、以下の通りです。
・測量士:10.3%
・測量士補:32.2%
難易度が高い理由は、測量技術の進化にともなって、最新技術・知識を保有していなくてはならないためです。
しかし、測量士の資格を取得すると独立も目指せます。
併せて、土地家屋調査士や行政書士の資格を取得すると、より安心です。
測量士補の資格を保有している方は、測量士の資格取得を目指してはいかがでしょうか。
一般的に、測量士補の資格を保有している方は、実務経験を2年積むと測量士資格取得申請できます。
もしくは、専門学校で勉強をすると測量士の資格を取得できるでしょう。
測量士の資格を取得すると、転職や就職が有利に進められる可能性もあります。
ぜひ測量士を目指してスキルアップしましょう。