墨出しとはどんな作業?直角に書くためのポイントについて解説

工事現場や建設現場において、設計図面通りの指標を示す作業を墨出しといいます。
作業前に墨出しをすることで、現場の作業員も滞りなく的確に仕事を進められます。

墨出しの中でも、直角部分を書くにはコツが必要です。
直角を出すための道具としては、スケールやレーザー墨出し器などがあります。
道具を駆使して、直角部分まで丁寧に書くのが大切です。

今回の記事では、墨出しの仕事内容や直角部分を出すための方法について解説しますので、ぜひご覧ください。

墨出しとはどんな作業?直角に書くためのポイントについて解説

墨出しの作業内容

墨出しとは、仕上げ工事の前に建物の柱や壁の指標(基準線)をつける作業のことです。
工事をする前に、作業員全員が動きやすくなるために基準線をつけていきます。

正確に図面を読み取って、寸法を間違えずに現場に基準線を引ける慎重さが求められます。
天井につける墨や地面につける墨など、種類はさまざまで上手く書き分けるのが大切です。

墨出し作業は基本的に2人1組で行い、必ず1人は経験者が入るように組む必要があります。

墨出しに使用する道具

墨出しをするためには、墨つぼを使用します。
作業に入る際は、まずは地面にカルコを挿して目印となる位置に線を引きましょう。

1人が糸の末端部分を抑えて、もう1人は正確な位置にあるか確かめつつ引き伸ばします。
墨つぼはシンプルに見える道具ではありますが、正しく使いこなすためには場数を積むのが必要です。

さまざまな現場で墨出しを経験して、墨つぼの使い方を上達させる姿勢が大切です。

墨出しをするメリット

墨出しをするメリットは、主に下記のとおりです。

・建物の位置の基準を把握できる
・現場の作業員が動きやすくなる

この章では、墨出しをするメリットについてそれぞれ説明します。
墨出しのメリットを知り、役割について理解をしましょう。

建物の位置の基準を把握できる

建物の柱の位置が少しでもズレてしまうと、作業に滞りができてしまいます。
そのため、墨出しの作業は慎重かつ正確に行うのが大切です。

建物のおおよそのアウトラインを示して、建物がどのように建つかイメージするために墨出しを行います。
どのような作業員が見てもすぐに位置が把握できるように、正確に行うことが重要です。

設計図通りに位置を記すために、2人で協力しながら墨出しを行いましょう。

現場の作業員が動きやすくなる

水道管やガス管などの配置がズレてしまうと、施工が一からやり直しになる場合があります。
そのため、墨出しの担当となった作業員には慎重さが求められます。
現場の作業員全員に建物の情報を共有して、順調に作業を進めるにも墨出しは大切です。

墨出しの作業は、2人1組(現場によっては3人体制)で行います。
基準線となる線をしっかりと引くためには、経験豊富な方が先端側を持って引きます。

墨出しで直角を出す方法

墨出しを直角にするためのポイントは下記のとおりです。

・巻き尺を使用する
・さんしご定規を意識する
・レーザー光を活用する

この章では、それぞれのポイントについて解説します。
直角にするコツについて知りたい方は、ぜひ確認してください。

巻き尺を使用する

巻き尺を使用して行うと、目盛で寸法も測りやすいため役に立ちます。
3人で作業を行うと、効率よく直角を出せるためスムーズな進行が可能です。

巻き尺を使った墨出しは、直角三角形を意識しながら3人体制で行います。
墨出し作業の精度をより高くするためには、チームで協力しながら行うのが大切です。

可能であれば、ベテランの経験者を最低1名入れてから作業を行いましょう。

さんしご定規を意識する

現場では、3:4:5(さんしご)の理論で直角を導きます。(直角三角形の比率)
巻き尺をしっかりと伸ばして、慎重に長さを確かめていくのが大切です。

現場にある丁張り材を使用して、3:4:5の比率になるように組み立ててから使用します。
そして、基準となる線を決めてから、さんしご定規を割り当てて直角を出していきます。

3人いれば、出し作業をスムーズに進めることが可能です。

レーザー光を活用する

近年では、レーザー墨出し器を活用して墨出しをする会社も増えています。
巻き尺やさんしご定規を使わずにできて、機器さえあれば作業の時間短縮もできて便利です。

水平と直角に対応しており、さんしご定規や巻き尺よりも時間をかけずに測量がしやすくなります。
自動追尾機能も内蔵されているため、より正確性を高めるために便利な測量機です。

費用はかかりますが、1台あれば現場での作業が進めやすくなります。

墨出しの依頼は測量会社へ

建物の墨出しを請け負っているのは、測量会社がほとんどです。
会社によっては、事前に必要とされる寸法を追記したり内容を整理したりして、作業効率のアップを図ります。

近年では、CAD図面から墨出し位置を自動的に追尾するマシンを導入して、現場の作業効率化を図る会社があるのも特徴です。
測量会社によって特色がさまざまなので、ホームページで比較をして依頼先を選択するとよいでしょう。

まとめ

建設現場において、正確に建物の指標を定めるために墨出しは大切な作業です。
直角部分をうまく記すには、レーザーや巻き尺などを活用して墨出しをしていきます。
必ず経験者とペアになって行うのが大切です。

測量会社に依頼をすれば、経験豊富な専門スタッフが的確に墨出しを行います。
複数の相見積もりを取って、条件に合う測量会社に依頼をしましょう。