基礎工事は住宅を建てるときに重要!種類や工程について詳しく解説

建物を建てる際、どのような間取りにするかなど室内のレイアウトに関心を持つ方は多いでしょう。
しかし、基礎工事の内容に興味を示す方は少ないかもしれません。

基礎工事は建物の耐久性にも影響するので、とても大切な部分です。
本記事では建物の基盤となる基礎工事の種類や工程について詳しく解説します。
これから住宅の建築を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

基礎工事は住宅を建てるときに重要!種類や工程について詳しく解説

建物の基盤を司る4つの基礎工事

基礎工事とは、建物と地面をつなぐために土台を作る工事です。
地盤と建物をつなぎ耐久性が優れた建物にするために必要不可欠です。

建物の一部分だけ沈む不同沈下を防止します。
基礎工事はおもに以下の4つの種類に分かれます。

・杭基礎
・ベタ基礎
・布基礎
・独立基礎

それぞれ見ていきましょう。

1.杭基礎

杭基礎は、地盤の柔らかいもしくは弱い場所に適しています。
杭(円筒の柱)を支柱層まで到達させて、建物の強度を高める工事です。
杭基礎工事には、支持抗と摩擦抗の2種類あります。

・支持抗:長い杭を地盤が硬くなる部分まで打ち込んで基礎を造る
・摩擦抗:凹凸の形状の杭を地盤に打ち、杭と土の摩擦で基礎を支える

摩擦抗は、ベタ基礎や布基礎と一緒に行われる機会の多い工事です。

2.ベタ基礎

ベタ基礎は、地盤に直接基礎を設置します。
床下を全面コンクリートで覆い、基礎全体で建物の重さを地盤に伝える工事です。
地盤全体に対して作用するので、土を掘る作業や型枠の使用数が少なくすみます。

ただし地盤が軟弱な場所だと、基礎の重さのあるベタ基礎は負荷が大きくなります。

3.布基礎

布基礎は、断面は逆T字が並んだような形で鉄筋が入っています。
ベタ基礎と異なる点は、配筋と呼ばれる立ち上がりの線で家の重みを支えるのが特長です。
コンクリートの厚さはベタ基礎より薄く5〜6cmほどです。

コンクリートの量が少なくすみます。
ただし、ベタ基礎に比べて耐震性が少し劣るのはデメリットといえるでしょう。

4.独立基礎

独立基礎は、それぞれの柱の下に対し独立した基礎を設置します。
独立フーチング基礎・単独基礎と呼ぶ場合もあります。

独立基礎を使用するのは、日本の神社仏閣など、長い歴史のある木造建造物です。

現在では平地ではなく傾斜地に住宅を建てる場合や、庭やデッキの基礎以外に使用される機会は減少しました。

建物の基盤となる基礎工事5つの工程

ここまで基礎工事の種類を紹介しました。
続いて基礎工事の工程を5つに分けて紹介します。

・地縄張り(遣り方)工事
・掘削や砕石を行いコンクリートを流す
・鉄筋を組む(配筋)
・型枠を組んでコンクリートを流す
・型枠を外してコンクリートを仕上げる

それぞれ見ていきましょう。

1.地縄張り(遣り方)工事

地縄張りは、事前に建築する敷地内で、縄やビニール紐を張って位置をチェックする作業です。
基礎工事に移る前に実施します。
地縄張りが終了したら遣り方を実施します。

遣り方とは、木の杭などの仮設物です。
仮設物は、建物の位置と基礎の高さなどの情報を、建設する敷地に写すために作ります。
仮設物を作成する専門用語を「遣り方を出す」といいます。

2.掘削や砕石を行いコンクリートを流す

掘削工事は、基礎工事をするために地盤を掘り起こします。
特徴は、土留め工事・排水工事と同時に行われる場合が多い点です。

掘削作業中に埋設物が見つかると、重機が使用できない場合もあります。
また、寒冷地での工事の場合、凍結による影響を防ぐ必要があります。

砕石はランマーを用い、地面を固める作業です。
沈下を抑制するために行う作業です。
地盤を固めたあと、砕石の上から湿気を防ぐための防湿シートを敷きます。
そのあとコンクリートを流していきます。

3.鉄筋を組む(配筋)

配筋とは、基礎工事中の工事現場で見かける鉄格子のような形状です。
基礎工事で使用する鉄筋コンクリートには鉄筋が必要です。
その鉄筋の組み上げ作業を配筋といいます。

配筋は、基礎の強度や耐用年数にも影響を及ぼすため、とても重要な工程です。
建築基準法などでルールが決められているので事前に確認しましょう。

4.型枠を組んでコンクリートを流す

型枠の組み立てが終わると、建物の構造材と基礎をつなぐ金属製の部材であるアンカーボルトを設置します。
型枠は、流したコンクリートを固めるために設置する枠です。

続いて型枠の中にコンクリートを流し込む「コンクリート打設」を実行します。

5.型枠を外してコンクリートを仕上げる

コンクリートが乾いたら基礎工事の工程は完了です。
ブルーシートでコンクリートを覆い、基礎部分を養生しましょう。

養生とは、コンクリートを外部の衝撃や風雨から守るために必要な作業です。
適度な温度・湿度を保ちながらコンクリートの強度を高めていきます。
コンクリートは最初から強度があるわけではありません。
強度を増すまでに、夏は3日程度、冬は5日ほど必要です。

まとめ

基礎工事は建物を建てる際にとても重要な部分です。
基礎工事をおろそかにすると、建物の耐久性が弱くなるなど影響を及ぼします。

建物の種類によって適切な工事を行わなければなりません。
専門知識のある業者に依頼して作業を行うのが確実な方法といえます。

これから新築で住宅を建てる際、耐久性を高める土台として大事な場所になるでしょう。
作業内容や工程の種類を覚えておく必要があります。