「測量士の仕事はきついって本当?」
測量士は建築関係や、土木工事で欠かせない仕事です。
日常生活にも深く関わるため、将来性もあると言われています。
一方で、仕事内容はきついため、やめたほうがよいと言われているのも事実です。
そこで今回は、測量士の仕事がきつい理由と、働くメリットを紹介します。
職場ごとに解説するので、測量士を目指している方はぜひご覧ください。
「測量士の仕事がきつい」主な理由は以下の3つです。
・拘束時間が長い
・外の現場だと過酷な作業が多い
・新しい機器など覚えることが多い
それぞれ見ていきましょう。
拘束時間の長い点が、きついと言われる理由の一つです。
測量の現場が都心部から離れているところも多く、移動に時間を要するケースが多く見られます。
ほかにも、作業できる時間が限られてるケースも、ネガティブな要因です。
工事の時間が限定されている現場もあり、早朝に測量を実施する場合もあります。
諸々を含めた拘束時間の長さが、理由として考えられるでしょう。
測量の作業は、都心部から離れた場所で行う機会も少なくありません。
森や河川、鉄道など自然の多い場所もあり、季節を問わず作業を求められます。
また、炎天下や厳しい寒さなど、天候によっては過酷な場面もあります。
森の中の場合、害虫や野生動物にも注意しなければなりません。
天候によっては作業が中止になってしまうため、日程がずれ込んでしまいます。
現場によって、過酷な作業環境である点も「きつい」と言われる要因です。
測量士の試験に合格し実務に携わっても、新しい測量機器などの対応に追われます。
常に新しい機器の対応に追われるため、仕事がきついと感じるかもしれません。
測量ではトータルステーション、GNSS測量機、トランシットなど多くの機械を使用します。
それぞれの扱い方も覚えなくてはならないため、きついと感じる方もいるでしょう。
測量の仕事がきついかは、職場によって異なります。
主だった以下3つの職場を切り口に説明します。
・測量事務所
・コンサルティング会社
・公務員
それぞれ、仕事内容の違いを見ていきましょう。
測量士の仕事がきついか否かは、測量する現場の環境によります。
測量事務所に勤務していると、現地に赴いて測量するのが基本です。
場所によっては森の中や河川など、都心部から離れた現場も多々あります。
夏や冬など炎天下や、積雪のある現場では大変な作業を強いられます。
建設会社や測量会社で、コンサルティング業務に携わる場合を解説します。
建設コンサルタント会社の場合、業務の大半がデスクワークです。
測量計画に対してアドバイスしたり、プレゼンしたりする機会が増加します。
反面、現地で実務作業する機会は減少します。
現場で作業する機会の多い測量事務所に比べると、それほどきつくないといえるでしょう。
公務員として勤務している場合にも、測量の知識が求められるケースがあります。
具体的には、公共事業を発注する土木課に勤務している場合が該当します。
上記のケースでは、発注者として測量の知識は欠かせないでしょう。
ただし、公務員として勤務すると、実際に測量する機会はありません。
公務員の勤務体系で仕事ができるため、測量事務所より負担は軽いといえそうです。
測量士の仕事で得られるメリットは以下の3つです。
・仕事が安定している
・最先端の機器を扱える
・社会貢献度の高い仕事ができる
一つずつ見ていきましょう。
測量が必要な現場は、道路やトンネル・河川などインフラ整備に欠かせない場所が主です。
測量業務を行う企業は、測量士や測量士補の在籍が義務付けられています。
そのため、測量士の人数が多ければ、より多くの仕事が受注可能です。
インフラ整備の仕事は常に需要があるため、今後も無くなる心配はありません。
きついと言われる反面、安定している職業といえるでしょう。
測量するための機材は常に進化しています。
測量といっても、場所により使用する機材は異なります。
土地、建築、地形、水路などさまざまな場所で行うため、使用する機器も多種多様です。
また、IT技術やドローンも進化しており、測量の業務でも多く取り入れられています。
一般には流通していない、最先端の機器を扱えるのはメリットといえるでしょう。
測量士の仕事は、多くの公共事業やインフラの整備に関わります。
トンネルや河川、鉄道の整備など、生活に欠かせない社会貢献度の高い仕事といってよいでしょう。
公共インフラの多くは、一度の工事で数十年の単位で残り続けます。
自分の関わった仕事が、長きにわたり社会に貢献していると感じられるでしょう。
測量士の仕事がきついと言われる理由について解説しました。
測量の仕事は、場所により移動距離の長さが変わります。
実際に測量する以外にも、現場への移動など拘束時間が長くかかります。
また、夏の炎天下や、冬空の下での過酷な作業が必要な点がデメリットです。
しかしながら、公共事業やインフラ整備に関わる機会も多く、社会貢献度の高い仕事といます。
多くの学びや、やりがいを感じられる点は。最大のメリットではないでしょうか。
仕事の需要も多いので、測量士を目指す方は本記事を参考にチャレンジしてください。